雑感
-さまざまの、まとまりのない感想。
はじめに
どうも平成が終わりま (セーブデータが壊れているため、ロードできません)
なんでそんなの書きたかったのかというと最近▓▓▓▓▓▓▓寄るたびに
レモンピープルのバックナンバーを購入している状況で…。
ていうか
まずレモンピープルってなんやねんという話ですが
70年代のおたく第一世代が世界で初めて作ったロリエロ漫画雑誌です。
(漫画ブリッコという雑誌も同時期に存在するのですが、読んでいないのでここでは書かないことにする)
ロリエロ漫画って言ったってただのロリエロ漫画でしょ?
早い話がLOやろ?
って言いたい気持ちはわかるけど、スコシオサエテ
この雑誌が発生した時期というのは「おたく」と自称したり呼ばれたりする人種が、SF、特撮、ロボット、エロ、美少女という様々なジャンルがどろどろに混ざりあったものを好んでいた時代なのです。
つまりはアオイホノオの時代
岡田斗司夫や庵野秀明、赤井孝美、島本和彦が学生時代バリバリ創作活動していた時期なのです。
なんで買ったのかというと、
あさりよしとお先生と吾妻ひでおの絵が見たかったという理由が第一
70,80年代の雑誌の状況に興味があったのが第二
第三におたく強度を高めたかったからです
おたく強度ってなんだよって言うと
字に書いた通りおたくの強度だよ。
つまり…銀英伝見るとか、富野作品見るとか
石川賢の漫画読むとか、ガイナックスアニメの最終話タイトルになってるSF小説読むとか…
なんかそういうことだよ!
で、買ったレモンピープルですが。
1983年2月号
1983年5月号
1983年6月号
1983年7月号
1984年5月増刊号
1984年10月増刊号
1985年1月号
1986年1月号
1986年11月増刊号
以上
コレクターの人とかだとこのくらいの蔵書量で語るとか…ってクソデカため息つかれそうなんですが…
まあ、同世代向けに書いてるので…お手柔らかに…
その1:豪華だよ
いや、読んでて楽しかったです。
まず豪華
どれくらい豪華かというと
まず手始めに「板野一郎」氏
ご存知「あさりよしとお」先生
カールビンソンとか学研の科学漫画描いてた人ですね。
次に「平野俊弘」氏
まあこの人は漫画を描いているというよりも
レモンピープルの漫画を原作としたアニメの監督なのですが
こういうふうに特集ページが組まれていたりする。
手がけたアニメは…
そして…ッ!!!!!!
ネットフリックスで絶讃配信中の(サードシーズン準備のため現在お休み中?)
www.youtube.comこのアニメの監督です。
あとは読者投稿ページにかつての「あずまきよひこ」先生が投稿してた号があるらしいのだけどそれは持ってません、90年代のバックナンバーかな?
アニメや漫画という文化を築き上げ、今もなお前線で戦っている方々の登竜門として
レモンピープルが存在しているのは本当にすごいと思うんですがどうでしょう。
レモンピープルが存在しなかったら、ゼオライマーも生まれていないし
またゼオライマーを元ネタにしたエヴァンゲリオンも生まれていないし
そもそもおたくという文化が出てくるのかどうかも怪しかったですね。
その2:時代
あとは著作権ほぼ気にしてない
もはや同人誌的なノリで商業キャラをバンバン描いていたりネタにしたりしています。
これは「破李拳竜」先生の怪獣のすごろく的な?
モンスター占い的な?
ちなみに破李拳竜先生は平成ゴジラシリーズで
vsキングギドラのキングギドラ
vsモスラのバトラ
vsメカゴジラのベビーゴジラ
vsデストロイアのゴジラジュニア
の中の人もやっています。
詳しくはwikiを見れば早い
河崎実映画の常連らしいですね。
あとはねやたら逆卍が出てくるの
こんな表現、少なくともマンガ表現では今絶対無理だよ
そして時代を象徴するページとして
読者投稿欄がすごく…すごかった…
oh...
(レモンピープルを買う女児が当時大量発生していた?)
あとは、いとこのあそこを無理やり触ったみたいな投稿とか
女性の読者(当時女児)が痴漢された旨を報告するとか
実話ナックルズもひっくり返るような投稿(もはや案件)がありました。
その3:エロくは無い
実はレモンピープル、載ってる漫画が全然エロくない
ていうか、エロいのはエロいんだけど
今のエロ漫画って絵柄もそうだけど構図とかセリフとか話とか
かなり抜きやすさに特化しているので(男性向けも女性向けも)
昔と比べると相対的にエロくなっちゃうだけなんです。
要は当時はこれだけのソフト表現でも十分エロかったんだなということ。
話を戻すと
レモンピープルってやっぱり少女漫画からの派生、類型にある雑誌なので
(これは読者コーナーの扉絵なんだけど絵柄が完全に少女漫画)
あまりエロがないというのもあるかもしれん
谷口敬先生の漫画とか読むとわかるけど、エロ要素皆無で少女漫画の領域だからね…
ちなみにあさりよしとお先生もエロなし(少なくとも持っているバックナンバーには掲載なし)
内山亜紀先生含むほか作家陣はもうそりゃあスジ描きまくってるけどね…
そもそも女性の作者が多いからというのもあるかもしれない
(雑誌の中にコミケに参加した漫画家の実写真も載っているので、想像ではなく事実)
(可愛い女の子がちょっとエッチな目に遭うまんが描ければOKみたいな?)
あとはこういう美少女アニメ(というか美少女が出ている少女向けアニメ)の特集とか
ミンキーモモの同人誌の情報だとか
エロ漫画雑誌というよりもサブカルチャー的な側面が光る雑誌だったようです。
(かつての存在した「ゲームラボ」もエロ同人誌を特集してたっけ?)
さいごに
70年代80年代と現在のおたく文化というのは「人」が深く結びついている事を
再発見出来たので結果としておたく強度が高まったので良かったですね。
俺は90年代前半生まれのおたくなので
おたくがこんなに熱量を持って活動していたのは、
それこそアオイホノオを始めとするおたくを描いた漫画、アニメを初め
(1982おたくのビデオなんかもそうですね)
ネットの記事や当時のおたくのツイートなんかを見て、
なんとなくぼやっとしたイメージはあったのですが、
実物の雑誌を手にとって読むと本当に当時日本におたくが生きていて
遺産や遺跡がこういうふうに残っているのだなという、
生の実感が得られてかなり良い刺激を受けましたね。
とりあえずこんな感じで締めます。
こんな記事、誰も見ないだろうけど、
個人的な総括として…
面白さを伝えるためにレモンピープルのコマを引用しています。
あくまで引用の範疇から逸脱せず、
無断転載にならないよう努めているので怒らないで…
おわりー